052.No Code/P4MATCH塚原さんインタビューVol.1■予算ないってさ

The Rise of “No Code” – Ryan Hoover – Medium

  • コーディングなしで様々なサービスが作れるようになってきた、というお話。
  • 例)
    • 店舗用の Facebook Messenger bot が作れる Octane AI
    • Webアプリが作れる Bubble
    • モバイルアプリが作れる Thunkable
    • Alexaスキル・Google Actions が作れる Voiceflow

インタビュー

今回は、卓球大会運営者向けWebサービス「P4MATCH」を運営する個人開発者、塚原さんへのインタビュー第1回!

インタビューテキスト(transcribe)

インタビュアー(S):今回は P 4マッチの塚原さんにゲストとしてお越しいただいております。塚原さんは今どんなお仕事されていらっしゃるのでしょうか?ちょっと簡単に自己紹介をお願いしても良いでしょうか

ゲスト(塚原さん・以降「塚」)卓球大会運営をサポートする Web サービスの開発運営を行っている塚原と申します。よろしくお願いします

S:卓球大会?

塚:はい、自分が趣味でやってた卓球の大会をより良くするためのサービスを、という形ですね。

S:大会の管理みたいなサービスなんですか?

塚:大会と言っても、選手として参加するには試合をしてっていうところだけに目が行きがちなんですけれど、まず体育館を借りたり、参加者の募集をしたり、エントリーがあった選手の管理があったり、参加費の管理だったり、選手たちのデータを基に組み合わせを作ったり・・と、大会開催するまでにしなくちゃいけないタスクというのは結構たくさんあって。

塚:その辺がかなり手間でして、またミスの起こりやすい所でもあったりするんです。その辺も全部Web に任せてしまって、試合の当日も、誰と誰が試合です、とかそういったものをマイクとかで呼び出しとかになるんですけど、それを選手それぞれのスマホでも各自確認できる形のサービスになります。

S:ということは、運営をする側が随分と楽になる仕組み?

塚:もう何もしなくていい!に近いぐらいになるのと、あと選手もやっぱりそのマイクで呼び出しだったりとかスコアの入力とか、やっぱり聞き逃しちゃったりとか、いつ試合が始まるかわかんないから、なんか食事する時間も管理できないとか・・。

塚:そういうのが、逆に「次の時間まで時間のゆとりがあるから、ちょっとここら辺で食事しよう」とか、そういった形で選手にも恩恵のあるサービスなります。

S:これは、ご自身の経験から何かあったんですか?

塚:そうですね。自分の趣味で大会とかに参加して、いい大人が1日費やして「楽しくない・・」っていう試合が結構あって、運営する側も、先ほど言ったようなタスクをこなしていく中で、組み合わせだったり進行だとか、やっぱりスムーズにいかないところとか。

塚:あと組み合わせも、実力差の大きい組み合わせが発生しちゃったりとか。そういうのも人の手での限界っていうのあるので、その辺は機械に任せてしまいましょうっていうのがスタートですね。

S:ということは、初回で強い人に当たっちゃって、始めたばっかりの人とかが、なんかしょんぼり・・みたいなのが結構あったりとか?

塚:そうですね。お申し込みされた方を、運営の方も知っていれば「この人強いから第2シード」とか「この人弱いからそうじゃない所」っていう風に色々組み合わせを作れるんですけれど、そうじゃない場合、知らない弱い人の隣に、全然知らない初めて参加して強い人、とか入れちゃったりとか。

塚:そういうのも仕方がないことだったりするんですけどね。弱い方のしょんぼりもそうなんですけども、強い方も気を遣いながらプレイするのって、楽しいくないんです。お互いスキルが近いからこそ楽しめるもの。やっぱりその差があまりにも激しいというのは、少ないに越したことはないな、と。

S:その技術力と言うか、腕の差みたいなのはどうやってわかるんですか?

塚:このP4MATCHの大会に参加していただくと、試合の結果が全てデータベースに残るので、誰に勝ったか、誰に負けたかっていうのがレーティングという形で、ドラゴンボールの戦闘力みたいな形で記録されます。その数値をもとに組み合わせが作られるので、東京でP4MATCHに参加しようが、沖縄で参加しようが、初めての会場に行っても、その数字をもとに組み合わせが作られるので、極端なズレのある組み合わせはできないような仕組みになってますね。

S:これは利用者というのは、大会を運営される人たち?

塚:直接のお客様としては、運営される側になりますね。

S:無料で使えるものなんですか?

塚:大会の参加費に対して、パーセンテージの手数料いただいているという形ですね。部活なんかで、学校の部活内リーグとか、そういった形のものは参加費は当然取ってないと思うので、その場合は無料で使える形ですね。

S:ちなみにマネタイズの部分っていうのは、今はどんな感じなんですか?

塚:今は、月に5万円ぐらいですかね。

S:でもそれだけちゃんと、そこそこ利益が出ているというのは凄いですよね。

塚:作り始めて3年なので、出てると言っていいのかどうか・・(笑)

S:なるほど、利益が出始めてからそんなに経ってないんですか?

塚:最初、自分も当然選手だったので大会開いたことなかったんですけど、大会を開いてるような人たちに使ってください!って言ったら、当然のごとく、そんなもの見たことも聞いたこともないから使えないよ、と・・。卓球仲間と飲んでいるときにその話をしてたら、「そんな簡単に開けるんだったら、お前開いてみろよ」みたいな感じで言われて。

塚:そうだなーって思って、とりあえず場所だけ借りて、開いてみたっていうのを、作って3~4ヶ月の時にやりました。一応、一大会開けば、参加者が0じゃない限り、売り上げは出るんですよね。

S:ちなみに卓球大会の参加費の相場ってどれぐらいなんですか?

塚:東京だと1000円から2000円とか。

S:P4MATCHの利用料としては何パーセントっていう設定があるんですか?

塚:30%(+消費税)で設定させてもらってます。

S:今はもう、完全に運用中という感じなんです?まだ開発とかも?

塚:開発はどんどん続けてます。今は、個人戦シングルス・ダブルスはできてるんですけど、まだ団体戦の仕組みだったりとか、いくつか種類があるんですけど、まだ一つしかできてなくて。いろんな大会の形式に合わせた物っていうのは、どんどん開発して行ったりとか。あとはマイページみたいな形で、参加した試合の情報見れたりとか、遊びの部分というか、モチベーションを維持するという意味で、レーティングがどういった形で推移してるか、っていうものも見れたらやっぱり楽しいなと。

S:参加される人にとっても面白い機能、みたいなところもやってるんですね。

塚:普通の個人戦とかに関しては、もう通常通り使えるので、そこの部分はリリースして、色々な所で使って頂いてるという形ですね。

S:P4MATCHの開発以外に、普段のお仕事は?

塚:この開発だけですね。

S:のみですか?

塚:のみです。

S:ということは、売り上げ的には毎月5万円・・

塚:貯金の切り崩しで(笑)

S:それはえーっと・・あれですか?よくあるパターンとしては、例えばフリーランスでエンジニアやりながら、二足のわらじで並行して作って行く、みたいなことも考えられるわけじゃないですか。

塚:そういう人の方が多いと思うんですけど・・。元々やってた仕事がゲーム作りだったので、ゲームプログラマーのフリーランスってあんまり考えたこともなかったのと、初めはちょっと興味本位で作ったっていうのもあって。

塚:Web制作自体も、このP4MATCHが初めてだったんで、とりあえず作ってみたら面白いかな~くらいな感じで。最初のうちは普通に就職しようと思ってたんですよ。失業保険切れる頃には再就職しようと思ってたんです。でも開催してみたら、思った以上に今までの大会よりも面白かったんですよ。自分が参加しても。自分が作ったからかな?と最初思ったんですけど、参加してくれた人たちもリピートしてくれるようになったりとか。他の大会よりも、この大会に優先して参加してくれる人がたくさん増えてくれたので。だったらこれ、ちゃんとシェア取れれば、ご飯ぐらいは食えるかな?と思って就職するが飛んじゃいました(笑)

S:それは嬉しいですね~。となると、じゃあかなり頑張って貯金してたとか、そういうのがあるんですか?

塚:頑張ってというか・・。仕事のゲーム作りなんですけど、ありがたいことに、ゲーム好きだったし作るのも好きだったんで、他にお金使うことってなくて。ありがたいことに評価もして頂いて、お金もそこそこもらえて、3年くらいは働かないでも大丈夫かな?みたいな(笑)

S:すげー!ちなみにゲーム開発は、どういう開発を?

塚:古くはメガドライブから。セガサターン、プレステ、プレステ2、64、ドリームキャストみたいな感じで。そのあと転職して、パソコンのオンラインゲームとか。ネット上で8人とか10人とかが殴ったり蹴ったりするアクションゲームのオンラインゲーム。

S:その時は、例えば言語的にはどういうものを?

塚:メガドライブの時はアセンブラですね。

S:アセンブラすか!?

塚:あの時代は、逆にアセンブラ以外の開発手段がありませんでしたね。Cとかはサターンになってからですね。

S:こめんなさい、僕、ちょっとイメージがつかないですけど、コード書くのはテキストエディタとかで?

塚:そうですね。もうその頃だと開発機械がPC 98とかで。VZ っていう常駐エディタ使ってました。Windows が出てきてからは秀丸かな?あ違うな、転職した時に、そこは UNIX 使ってて Emacs で開発してたって感じですね。 Windows 出てからはもうUnixやめちゃって、 Windows で秀丸かな。プレステ2とか出はじめて、CodeWarrior とか、その辺の統合環境が出てきたって言う。

S:あれ?塚原さん、今おいくつでしたっけ?

塚:46ですね。

S:そうなんですね。僕と近い世代だ。

塚:メガドライブとか作ってた時は、まだ僕19とか20とかでしたね。ゲームとかされたことありますか?

S:昔はやってたんですけど、最近は全然ご無沙汰みたいな感じですね。

塚:メガドライブとかは?

S:メガドライブはあんまり・・。周りに持ってる人がいなくて。ファミコンの後、プレステ、プレステ2だったんですね。

塚:スーファミは空いちゃったんですね。

S:スーファミは友達んとこでやってたかな。

塚:もしよかったらトレジャーっていう会社で検索してもらえればゲームとか出てくるんで。

S:有名な会社なんですか?

塚:難しいゲームで有名でした。ゲーマー用達なメーカーだったと思います。100万は売れないけど、何十万人かは必ず買ってくれるみたいな。

S:そのゲームの仕事をしていて、その流れで退職してそのまま・・って感じなんです?

塚:そうですね。

S:なるほど~!ということで、塚原からさんのゲームの話、諸々聞かせて頂きました。この辺で今回は終わりにしたいと思います。また次回よろしくお願いします!

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フリーランスエンジニアのひとりごと

今の案件、4年以上続いてるんですが、とうとうこの3月で終わることに。
エージェントさん曰く、受託開発の案件というもの自体に季節変動があるようで、人員需要は毎年3月がピーク、4月にガクッと落ちる、のだそうです。

確かに一昨年も昨年も、「4~6月は0.5人月しか予算をつけられなかったので、なんとかこれで・・」というお話がありました。

普通の会社員だと、「え!給料半分ですか!?」なんて受け入れられる人は居ないと思うんですが、僕の場合は稼働時間減らして、その分はWebサービスの開発もろもろに使いたい人なので、「いいですよ」ってお返事して継続になったんですよね。

SES以外にも、チラシのデザイン頼まれたり、ホームページ制作の依頼がたまーにあったりするので、まぁ、その分で賄えるんじゃないかなー…。

なーんて快諾してみたものの、実際にはカバーできずに貯金切り崩すことになり、結構辛い思いをしたのでした・・(-_-;)。

さて、4月からどうするか。

エージェントさんが早めに動いてくれて、0.8人月(週4日稼働)でもOKな案件をすでに見つけてくれたのですが、言語がJavaなんですよね。

Javaならそれなりに経験もあるので、それで良いじゃん、という気もするんですが、理想としてはリモートでWeb系の開発経験を積みたいんです。

実務経験ゼロの状態を1に持っていくことになるのでなかなかハードルは高そう。

とは言え、今あがいておかないと、さらに歳食ってからではなおさら無理な話になってしまう・・。

という訳で、エージェントさんには、「まずは自分でそういう案件を探してみます」とお伝えしつつ、いろいろなサイトを検索するのでありました。

そう言えば、Wantedlyで初めて「話を聞きに行きたい」ってボタンをクリックしたんです。

あれ、罠です。ご注意を。

確認画面あるよね、と思ってクリックしたら、速攻で「送信しました」画面になって、「えーーーーー!」って感じです。

後でやろうと思ってたプロフィールの記入、必死ですぐに書き込んだりして。

このUXはちょっとヒドイ・・と思ったのでした。(説明見落としてるだけのような気はするけど)

で、その後に気づいたんですけど、「企業から返信が来ない場合もあります」って書いてあるんですよね。

確かに、はなから対象外だと会うだけ無駄ですもんねぇ。

「ということは、すっかりスルーされることもあるのかー。いつまで待てばいいんだろ?」

なーんて結構不安だったんですが、その日のうちに返信頂けてホッとしております。

一応、現時点で一社、お話聞いていただける会社さんが見つかりましたので、これを配信している今日、面談に伺う予定でございます。

さて、その結果も含め、来週をお楽しみに!

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