48歳のおっさんフリーエンジニアが週休3日フルリモートワークになれた話となれなかった話

2019/12/27

まとめ

  • 1-3月:電気系巨大SIerで客先常駐、JavaとC#の案件。休みが取りやすいという理由で4年ぐらい惰性でやってた。
  • 4-9月:名古屋の会社さんからTwitter経由でお声がけ頂き、3カ月現場勤務→3か月フルリモート。Laravel+Vue.js案件。
  • 10-12月:あがいてみたけど仕事取れず、諦めてエージェントのレバテックさんに依頼。週4日稼働(=週休3日)OKだけど客先常駐。CakePHP案件。

2019年 振り返り

2019年振り返り年末ということで、一年を振り返ってみたいと思います。

考えてみると、結構な変化のあった一年でした。

フリーランスのエンジニアになって6年が経過。これまではと言うと、

  • 20年のエンジニア経験
  • SIer出身、会社員時代は主に製造業向けの受託開発(愛知県/名古屋あるある)
  • フリーランスになってからも Java や C# がメイン

という状況でした。が、このスキルセットだと「客先常駐で週5日フルで働いてね」という案件が前提になってしまいます。

  • 自分で Web サービスを作りたい。そのために週4日の稼働(=週休3日)にして、1日は自分の Web サービス開発のために使いたい。
  • 場所と時間に関わらずどこでも仕事ができる、リモートワークにしたい。

という思いがあったのですが、 上記のようなスキルセットでは、希望を満たす案件にたどり着くのは難しそうです。

なので、自分で Web サービスを作りたいんだし、Web 系のスキルを身に着けて、東京のフルリモート案件に入るのを目指そうと思い立ちました。

やったこと

エンジニア経験が長いだけでは、実務経験のない PHP のお仕事にすぐに入れるワケがありません。

なので、2018年の終わりごろから、自分にしては珍しく技術ネタで記事を書いてみることにしました。 あえて Laravel 等のフレームワークを使わず、素の PHP で簡単なアプリケーションを作ってみたり。(怖くてソース見られない…)

フレームワークに頼らず素のPHPでオブジェクト指向を意識しながらコードを書いてみる(1)

また、#hiyokonitsuduke などのTwitter転職が流行っていましたが、おそらくあれで声がかかる人は、ビンゴ!なスキルを持つ若手エンジニアさんだけ…。さすがに140文字では無理だと思い、受け皿となる「お仕事募集ページ」をこのサイトに用意しました。

きっかけはTwitter

何が功を奏したか、いまいちハッキリとは分かりませんが、ともあれ Twitterで、怪しげなアカウントからお声がけがありました。

名古屋の会社さんだったので、翌日には面談に伺い、すぐにお仕事が決まりました。

約3ヶ月間は開発現場に通い、それ以降はフルリモートでの勤務。

初めての Laravel + Vue.js 業務システムでしたが、自分で学びつつ動くものを作っていたこともあり、お仕事としては割とスムースに進められたと思います。

こうして、たいして強い訳でもないフツーのエンジニアである自分も、リモートワークのお仕事に就けることになったのでした。

 

…とここまでは良い流れだったのですが、8月の終わりごろに「ちょっとお話が…」と会議室に呼ばれ、先方の都合で9月末までで契約終了との通達。

これは結構ショックでしたが、まぁ仕方のないことです、はい…。

そうは問屋が…

さて、落ち込んでばかりもいられません。

この経験に気を良くした僕は、次もなんとかなるだろうと思い、直案件を獲得すべく Twitter 等で お仕事探しに奔走します。

が、どうもうまく行かず、時間だけが過ぎていきます。

とうとう10月に入ってしまったので、直案件を探すのは諦めることに。エージェントさんに頼み、条件に合う仕事を探してもらう、という方向に切り替えました。

この辺りの試行錯誤っプリは、こちらの記事で感じていただけるのではないかと…。

リモートワーク案件の探し方(フリーランスエンジニア向け)

さすがにリモートワークに拘ってしまうと、ほんとに案件無くてまずいな…と判断。

結果、レバテックさんが頑張って下さり、リモートワーク以外は希望に近い案件(CakePHP未経験だったけど)に入ることが出来たのでした。

こうして、リモートワークのお仕事に就けない日々がしばらく続きます。

タイミング最重要説

しばらくしてから、とあるエージェントの方(エンジニアの集まりに参加したら、後日「 会いませんか?」と連絡が来て、のこのこ会いに行ったらエージェントの営業だったという、あるあるなパターン。こういうのかなり印象悪いんですよね。先にはっきり言ってくれればまだしも…)から聞いた話では、ちょうど10月あたりは案件がすごく少なくて、その道のプロであるエージェントさんでも少々苦労されたそう。

ほんとタイミングによって状況が大きく変わるんだなぁ、というのを実感するお話でした。

そいえば2016年にこんな記事書いてました…。

良い転職が出来るかどうかって、個人の能力はほとんど関係なくって単にタイミングの問題だよね?

知人からお誘いが…

CakePHPにも少しずつ慣れ、1カ月が過ぎるころ、地元近くのベンチャーに勤めている知人からお声がけを頂きました。

フロントエンジニアを探しているので、手伝ってくれないか、とのこと。

せっかくお声がけ頂いたし、フルではないけれどリモートOKとのことだったので、さっそく現場のエンジニアさんに会いに行きます。

面談しつつ技術的な会話をする中で「スキル的にはギリOKかな…?」という判断を頂けたようです。面談したその日の夜に、参画して欲しいとメールを頂きました。

とは言え、面談の中でも話は出ていたのですが

  • 自分の状況としては、すぐに今の案件から抜けられるかどうかは分からない。
  • 先方も急いでおり、引き続きエンジニアを探すので、もしかするとこの話がなくなる可能性がある。

という状況でした。

まずは、自分の方で今の案件を終了したい旨をエージェントに伝え、次の案件に移れるよう動き出します。

伝言ゲーム

が、ここで微妙にトラブルが発生します。

常駐していた Cake PHP の案件、「多分大丈夫だろうな…」とは思いつつも、現場の方々が自分のことをどういう風に見ているか、本当のところは分かりません。

こちらが「役に立てている」と思っていても、向こうはそう思っていない可能性も十分あります。もしかすると向こうから「契約終了したい」という要望が出てくるかもしれません。

なので、こういう時は現場で直接やり取りをせず、エージェント経由で様子を伺ってもらう、というのが常套手段と考え、そのようにエージェントさんに打診しました。

が、実のところ間にレバテックさん含め3社のエージェントが入っておりまして…。

「契約の更新についてなのですが、実は知人からお誘いを頂いておりまして、そちらに参画したいと考えております。 果たして自分は御社のお役に立てているでしょうか? もし契約を更新したいとおっしゃっていただける場合、大変心苦しいのですが、できるだけ早い段階で契約を終了させていただきたいと考えております。希望時期としましては、12月末を考えておりますが、もしご迷惑をかけてしまったり、強く延長を希望されるようでしたら、各社エージェントを含め、終了時期を調整させていただきたく存じます。」

というぐらいのつもりで発したメッセージが、おそらくですが、

「知人に誘われてそちらの仕事に入ります。なので契約は更新しません。以上。」

と圧縮して伝わった模様…。後日、現場のマネージャーさんから、一方的すぎる!と強くお叱りを受けてしまいました。

結果、弁解の余地もなさそうだったので平謝りしつつ、先方に随分とご迷惑をおかけしながら契約終了となるのでした。

どんでん返し

さて、そんな風に迷惑をかけつつも、ともかく案件終了時期が確定しました。

声をかけてくれた知人に「終了時期、決まりました!」と連絡してみたところ、「あれからエンジニア2名参加が決まってしまいました、ごめんなさい!」とのお返事。

なんと…。

まぁ、そんな予感はしていましたが、これもまたフリーランスあるあるなお話。

ともかく次の案件を探さなくては…。

またしてもTwitterから

さてそのころ、やはりタイミングなのでしょうか?いくつかネット上でお声がけを頂いていました。

そのうちの一つが、またしても怪しい Twitter アカウントからのDM。

東京のベンチャーさんから、Laravelエンジニアを探してます、とのことでした。

一度お話聞かせてください、と打診して、CTOの方とエンジニアさんとWebミーティング。

その後、経営陣の方ともWebミーティングでお話して、無事フルリモートでの参画が決定しました。

来年からは再度フルリモートワーカー。これでようやく安心して年が越せます(^_^;)。

ふー、なんだか慌ただしい1年でしたが、新しいスキルも身に着けつつ、実務経験も少しずつ積むことが出来た年だったと思います。

と言うわけで、団塊ジュニア世代の中では割と珍しい働き方をしているのかなー?と思い、ここ最近のお仕事状況をつづってみました。

こんな働き方してる人間もいる、ということで参考になれば幸いです。

来年は「五十にして天命を知る」なんですよねぇ。頑張りましょ。

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