サンマのハラワタ、食べられますか?

2014/10/07

9292d6bdf34f07cabd923bb63b8b6b49_s随分前、とある開発プロジェクトで、SE兼プログラマーとして客先に常駐していたことがありました。

生産管理系のプロジェクトで、Javaを使った開発。自分以外にも自社から何名か同じように常駐メンバーが居て、プロジェクトの期間も長かったので、常駐先オフィスの皆さんともそれなりに仲良くやっていました。

ただ、常駐先のトップの方は割と厳しい人で、部下からも疎んじられている存在。

あるとき、そのトップの方から、飲みに行こうと誘われ、半ば仕方なく何人かと一緒について行きました。

季節はちょうど秋。行った先の飲み屋でサンマを注文することになったのです。

トップの方が言います。

「君ら、サンマのハラワタ、食えるか?」

正直、どちらかというと魚は苦手。(お刺身は好きなんですが)

周りのメンバーも、ハラワタまでは食べない派のようです。

「お前らダメだな~!サンマは熱いうちならハラワタも美味いんだって。ちゃんとキレイに食えるようにしとかないと男として格好悪いだろ!?」

と言いつつ、バクッと食べるトップ。

一瞬悩んだんですが、状況的にもチャレンジせざるを得なかったのと、怖いもの見たさ(食べたさ?)とが相まって、エイッとばかりにハラワタを口の中へ・・。

すると意外や意外、苦みが強いものの、結構イケます。もともとカニ味噌なんかも好きな方なので、苦さに対する抵抗はほとんど無く、口の中の食感も熱さでよく分からず、勢いで美味しく食べられてしまいました。

我ながら意外な結末・・。

恐らく、友達や家族から食べろと言われても突っぱねていたと思うのですが、たまたま逆らえない人に勧めて頂いたお陰で、未知の世界を味わうことが出来たのでした。

あの瞬間、「いやー、僕にはちょっとムリっすよ~」と断ることも出来たはずなのですが、さすがにそれはちょっと悔しいと思い、「よっしゃ、チャレンジだっ!」と多少なりとも前向きにトライできたのが良かったのかも。

「自分が心地よい範囲」をずっと進んでいくのは楽だけれど、たまには「範囲を広げるチャレンジをする」というのも必要だよなぁ・・。

サンマの季節になると、ふとそんなことを思い出すのでした。

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Posted by S